ガラパゴスからの船出

時代の潮流から随分外れた島に浮かぶ音楽ブログです。お気に入りの曲(2000年代後半が多め)の感想や好きな部分をひたすら垂れ流します。

The Fratellis/Chelsea dagger

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私の最も愛する洋楽バンド、それがThe Fratellisだ。非常にわかりやすいブリティッシュロックで、シンプルな編成ながら少しチャラくてポップな曲調。とってもゴキゲンな世界観を作るミュージシャンだ。

 

さてそんなFratellisと私が出会ったのが、Chelsea daggerという曲。

まずこのシャッフルビート。ブギ感あふれるザクザクとしたギター。所々で聞こえてくる叫び声。サビのスキャット。酒の勢いで作ったんじゃないかというぐらい陽気な曲だ。歌詞の意味はわからないが、PVを見る限りちょっとエロティックなものなのだろう。そんなことがどうでもよくなるぐらい、この曲調が良い。

 

「Chelsea dagger」が収録されている「Costello Music」というアルバムが彼らの最高傑作だと私は思っている。「Cuntry Boys & City Girls」とか「For the Girl」とか、ハイセンスな曲が勢ぞろいな一枚だ。ところが二枚目からはセルフプロデュースになったらしく、自分たちのやりたいことを追求するようになったのはいいのだが、いささかトーンダウンしたのは否めない。

 

このバンドから私は他のイギリスのバンドを探すようになり、そういった意味でこの一曲も私の中の大きなターニングポイントとなったものであった。ただカラオケで歌うのが難しく、知ってから15年経つが未だに歌えていない…。