ガラパゴスからの船出

時代の潮流から随分外れた島に浮かぶ音楽ブログです。お気に入りの曲(2000年代後半が多め)の感想や好きな部分をひたすら垂れ流します。

9mm Parabellum Bullet/Living Dying Message

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歌謡ロックという言葉があるが、その言葉から真っ先に連想されるのが9mm Parabellum Bulletである。彼らの激しい音楽は、もはや歌謡ロックどころか歌謡パンクとか歌謡メタルな気もするが。

 

このバンドを知ったのもCSのPV集だった。多分2009年だったと思う。なんとなく見ていた時に映ったのがLiving Dying Messageだ。

曲自体は短いのだが、3分弱でこの濃密さである。「これぞ歌謡ロック!」と言わんばかりの哀愁に満ちたメロディながら、編成はバリバリのロック。PVを見ればわかるように、メンバーがとにかくよく動く(砂地で足場が悪いだろうに)。「ワーイワーイ」と聞こえるシャウトや、ドラムの上に乗るギターの滝氏、怒涛のツーバスなど、「なんだこのバンドは…?」と初見の私に思わせてくれるには充分なものだった。

 

その後、このPVがMTV VIDEO MUSIC AWARDS JAPAN2009の「ベストロックビデオ」にノミネートされてライブ出演を果たし、彼らはこの曲を演奏した(BS12で見たんだったかなあ…)。

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珍しくスーツで出演した9mm。最初こそボーカルの菅原氏もギターを持って出てきたのだが、歌に専念したかったのか途中でギターを外し始めた。脇からスタッフが出てきてそのギターを回収するという臨機応変さを見せ、更にライブだとPV以上に暴れるものだから、カッコよくて仕方がなかった。

 

何で見たかは忘れたが、9mmがインタビューを受けている番組があった。その時にボーカルの菅原氏が「俺の声は滝に似ている」と言っていたシーンをなぜかよく覚えている。「バンド内で似るって面白いなあ」と私は思ったのだが、今回の記事と特に関係はない。