ガラパゴスからの船出

時代の潮流から随分外れた島に浮かぶ音楽ブログです。お気に入りの曲の感想や好きな部分をひたすら垂れ流します。

angela/Beautiful fighter

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angelaと出会ったのは「屍姫」というアニメをチェックしていた時のこと。当時の私は「黒塚」「地獄少女」「ゴルゴ13」という、何一つはしゃげないアニメにハマっていた時期であり、「屍姫」もすぐに見るのを止めていた。しかしOPだけは私の心をとらえて離さず、その後angelaを追いかけていくきっかけとなったのである。

 

angelaは化け物じみたビブラートが耳に残るボーカルのatsuko氏と、ハードロックやメタルだけでなく、90年代デジタルロックの影響を思い切り受けたであろうkatsu氏によるユニットである。アニメのタイアップの時はきちんと原作を調べて、その世界観に合った歌詞を書くというこだわりぶりだが、私はangelaがタイアップを担当したアニメにハマらないというジンクスがあるので(薬師寺涼子の怪奇事件簿は入れていいのかな?)、歌詞について語ることはしない。なので今回は曲の良さだけをチマチマと書いてみる。

なぜか「fighter」が甲冑騎士という、PVの安っぽさはご愛敬

まずイントロからやられた。チェンバロや鐘の音、ストリングスなど、教会音楽を匂わせるような編成に、早速ギターのチョーキングやスライドが響く。厳かさと過激さという相反する属性が調和し、不思議なハーモニーを奏でる。そして教会という言葉を用いたが、Aメロ~Bメロがまさにそれで、おそらく教会旋法の一つである「ドリア旋法」を使って作られており、ゴシック感が強調されているのが素晴らしい。

 

一転サビでは普通の西洋音階に戻る。「壊して~」の後に聴こえるストリングスの旋律が、「試して」の後の部分では一オクターブ上がる部分が、どういうわけか私は昔からずっとお気に入りである。サビでのストリングスは吹き荒れる風のようで、ピアノのバッキングも情熱的だ。そこで急激にオクターブが上がり「ここが最大瞬間風速だ!」と、高みにグッと引き寄せられるような魔力がある。

 

2番サビの後のストリングスソロとギターソロも、美しさと強さが順番にやってくるようで、まさに「Beautiful fighter」を象徴する節である。その後のBメロは音の数が減って最も大人しい箇所となり、そこから三度目のサビが訪れる。静かな空気を破るように先述の轟轟と唸る風が吹く。そしてこの強風が吹き荒れたまま、「Beautiful fighter」は終わりを迎える。そこがもうたまらない。

 

この曲が収録されているアルバム「Land Ho!」がangelaの最高傑作だと私は思っている。たぶんこれから書くangelaの曲も「Land Ho!」中心になるだろう。

 

そういえばふと思い出したのだが、fripSideからnaoが脱退し、satが第一期の終了をブログに書いた時に、真っ先に彼の記事にコメントをしたのがkatsu氏だったことを覚えている。その頃から両者の関係はあったようで、彼らがコラボするという話を2016年に聞いた時には、私の心は再び最大瞬間風速に到達したのであった。