ガラパゴスからの船出

時代の潮流から随分外れた島に浮かぶ音楽ブログです。お気に入りの曲(2000年代後半が多め)の感想や好きな部分をひたすら垂れ流します。

POLYSICS/I My Me Mine

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フジファブリックの「銀河」をスペースシャワーのPV集で見つけたその日、その番組のCMでSPACE SHOWER MUSIC AWARDS'06 BEST CONCEPT VIDEOのノミネート作品が流されていた。「銀河」もノミネートされていたのだが、同じくノミネートされていたのがPOLYSICSの「I My Me Mine」であり、その曲のPVで衝撃を受けた。

ノミネートされたのはSTRONG MACHINE 2 ver.であった

曲の意味わからなさ。何らメッセージ性のない歌詞。なにより目を引くのが、ランドセル背負った小学生が踊るキレッキレのアニメーションダンスである。全てが異次元の曲、それが「I My Me Mine」だった。

 

まずサイレンが露払いをして、およそギターのものとは思えないリフと、ぶっといドラムでイントロが始まる。ボーカルは三つの声が聴こえてくるが、どれもまともな声で歌っていないし、歌詞は人称を連呼するというもの。

 

あっけにとられたままAメロが終わり、サビに入る。サビがリコーダーソロのロックが人類史上他にあっただろうか…?いや、これはそもそもサビなのか…?もはや音楽の1コーラスという概念すら覆しかねない。

 

キレッキレのダンスを踊っているのは、ストロングマシン2号さん。当時小学生だが、もう“さん”付けせずにはいられない。こんな化け物じみた小学生がいるものか、と思うのだがいるのだから恐ろしい。ちなみに今は、お茶の水大学の後期博士課程だそうだ。いやもう、弱点ないんすか。

 

というわけでこの曲について語るのはこれぐらいにする。全てのインパクトがマックス値であり、もう言葉で説明するのが蛇足になるからだ。「どんな曲?」と言われたら、「見ろ」の二文字で終わるのだ。そして見せたらそれ以上の説明はいらない。頭をカラッポにすることができる魔曲なのだ。そして案の定SPACE SHOWER MUSIC AWARDS'06 BEST CONCEPT VIDEOに選ばれた。

ライブも面白カッコいい

 

もちろん私はカラオケで歌ったことがあるが、もれなく全員にツッコまれる。「なんだこの曲は」と。PVが流れないのが残念なので「家に帰ってPV見とけ」と、説明するのに十文字も使ってしまうのが惜しまれる。