ガラパゴスからの船出

時代の潮流から随分外れた島に浮かぶ音楽ブログです。お気に入りの曲の感想や好きな部分をひたすら垂れ流します。

eufonius/リフレクティア

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今思うと宗教戦争のようだった。

 

2008年のアニメtrue tears。三人のヒロインに囲まれる主人公という、よくある構図の物語。主人公と同居するが影があって本心を見せたがらない比呂美、電波系で底抜けに明るい乃絵、主人公の友人の彼女だが、やたらと主人公に気のあるところを見せる一つ上のお姉さん愛子、以上の三人だ。普段ならラブコメにハマらない私がハマったのだから、やはりドロドロとした昼ドラのような名作アニメだった。この時期、本当にこういうアニメ多かったなあ…(誉め言葉)。

 

さて、そのアニメのOPがeufoniusの「リフレクティア」だ。私はこの曲でeufoniusを知ったのだが、いやはやすごい曲を作る人達だなあと。他の作品を聴く限り優しいほうなんだけど、転調やシャープ・フラット・ナチュラルのオンパレードで、なおかつ違和感のないように聴かせることのできるバランス感覚が凄まじい。

 イントロは短めだがストリングスとコーラスの美しさが耳を引き、静かなトーンからAメロが始まる。ここではボーカルが主人公で、その声をシンセで作ったような他の音が天使の羽が舞い上がるがごとく幻想的な進行をする。ドラムビートも控えめながら、それでいて何かが始まるような高鳴りを奏でる。

 

Bメロではビートが四つ打ちになり、今まで立ち止まっていたのが、少しずつ歩き始めたかのような“動き”を見せる。色々な音が同じ場所に集合して、同じ場所へと向かっていくような一体感とワクワクがこのBメロにはある。

 

「そして」サビ。この「そして」という接続詞から入るサビですよ。言葉そのものがスイープ音みたいな、ようやく新しい世界へ飛び出すという直前の一瞬を切り取った一言。そこから「駆け出す」「飛び込む」「見上げる」「手を振る」という、動詞終止形の雨霰。その一つ一つの動作にファインダーが合って、煌めいた瞬間にシャッターを切ったような、刹那の美学がある。ビートはもはや「駆け出す」そのままで、躊躇いなく突き進んでいく。そこに今まで目立たなかったベースがうねるように存在感をアピールする。これが非常にダンサブルで、それ故にキラキラとしたシンセやストリングスがより輝きを増すのだ。

 

最初から最後まで美しく、それもアクセサリーでゴージャスに飾り立てたようなものではなく、羽衣だとか天使の羽だとか極めて神聖的で純真無垢なものを纏ったような美しさが、この曲には存在するのだ。放送してから13年が経った今も、この曲は私の中でヘビーローテーションの一角を担っており、この曲がランダムでかかると「おおっ!」となり、私のテンションを上げてくれる。

 

さて折角なので、あまり共感されない話を書こう。冒頭に書いた「宗教戦争」という言葉であるが、当時このアニメでは派閥争いが起こっていた。「どちらのヒロインが良いか!?」的な不毛なアレなのだが、比呂美派VS乃絵派の戦いでスレが殺伐としていたのだ。

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本編でもガチバトルしていたけどね

この戦いは本編が終わっても数年続き、もはや空中戦の様相を呈していた。本編の終わり方は個人的に好きだったのだが、それに納得のいかない一派がもう一派とラウンド2を繰り広げていたのだ。

 

いや、ちょっと待ってくれ。もう一人誰かを忘れていないだろうか。そう、愛ちゃんである。なぜか両陣営から三つ巴の関係に入れてもらえない愛ちゃんである。

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可愛い愛ちゃんは可愛い

まあこの娘だけ本筋とは別のルートだったというか、幼馴染か不思議ちゃんかという流れに、友人の彼女という違う話をブっこんでくるから、「いや今それどころじゃないから」という雑な対応をされてしまうのだろうか。Google検索でも第二検索用語で「クズ」と罵られる有様で、スレで愛を叫んでも誰からも相手にされない。それが孤高の愛ちゃん派である。

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true tearsの名シーン?ここでしょ」と私は声高に語るのだが、誰にも同調してもらえない(´;ω;`)

これはねえ、私がこういう「好きになっちゃいけなくて、それを押し殺そうとするけど隠しきれない」的なヒロイン大好きなのもあるんですよ。同時期にやっていたキミキスのアニメでも、大バッシングを浴びていた​摩央姉ちゃんをふっつうに応援していましたからね。School Daysはもちろん世界派です。

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そして彼女の気持ちを知った時の三代吉の絶望的な顔がたまらねえ

冷静に文章書いていると、当時の自分がどうかしてたわ。宗教戦争に入れてもらう前に、どちらの宗教からも異端扱いされて火あぶりかけられるみたいな。自分は本当にキャピキャピしたラブコメと相性が悪いんだなあと。それでも私はtrue tears大好きなのですよ。いつかこの溢れる想いを書いてやろうと思って筆を取ったが、さてリフレクティアの話どこいったんだろう。