ガラパゴスからの船出

時代の潮流から随分外れた島に浮かぶ音楽ブログです。お気に入りの曲(2000年代後半が多め)の感想や好きな部分をひたすら垂れ流します。

メガマソ/トワイライトスター

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アニメ「メジャー」のエンディングの一つとして知られている曲だが、私はこのアニメを見ていなかった。たまたま見ていたスカパーのPV垂れ流し番組でこの「トワイライトスター」を知って、気に入ったのだった。

いわゆるヴィジュアル系バンドにあたるのだろうが、何が驚いたかって、ギターが可愛い女の子なのである。そしてこういうビジュアル系のバンドは、基本的にポーカーフェイスのミュージシャンが多いにも拘わらず、めっちゃニコニコしているのだ。いやはや可愛い。

 

そして後で知ってさらに驚いたのが、このギターの女の子が、女装であった(男の子)であったという事実だ…。もっとメイクバッチリの女の子になるのが普通(?)なのに、このナチュラル感溢れる涼平氏の女装たるや…。

 

歌詞はシンプルな言葉を多く使っているにも拘らず、抽象的なのがメガマソらしい。句読点の多さや、文字の並べ方など、涼平氏のセンスが如何なく発揮されている。恋愛の歌とも友情の歌ともとれる歌詞であるが、薄明にぼんやりと輝く星に対して、“遠く離れても同じ空を見上げている自分たちの絆”と“いつまでも持ち続けている希望や夢”という意味を重ねていると解釈できるだろう。

 

この曲は構成がすごく良い。イントロの最初はコードのGメジャーに対して9thノートで入ってくるので、ここでもう「おっ!」となる。コードはシンプルなものを何度も使っており、たとえばイントロとAメロなんかは全く同じ進行だ。Bメロもコードの順番を変えただけなのに、Aメロ16小節とBメロ16小節では、8小節ごとにリズムが変わるため、全くもって単調に聴こえない。

 

サビも同じコードを多く使っているが、ここにきてちょっとだけ違うコードを入れてくる。サビの入りとイントロのメロディの入りはほとんど同じなのだが、イントロが上記の通りGを使っていたのに対し、ここはセオリー通りにDメジャーに変わっている。イントロでは夜空で煌びやかに光る星の遠さを9thノートで表し、サビではオーソドックスなコードを鳴らすことで、力強さを表現しているように感じる。

 

そしてまた同じようなコード進行かな?と思いきや、Cメジャーを突然挟んだりしている。次のコードへ降りるまでの段差を増やしており、サビの盛り上がりの持続力を向上させているのだ。サビにおけるこれらちょっとの工夫が、この曲のクオリティを格段に跳ね上げている。

 

タイアップが「メジャー」なので、メジャーコードの工夫で曲をブラッシュアップしてしまおうと思ったに違いない、というのは私の考えすぎだろうか?