ガラパゴスからの船出

時代の潮流から随分外れた島に浮かぶ音楽ブログです。お気に入りの曲(2000年代後半が多め)の感想や好きな部分をひたすら垂れ流します。

KAGAMI/Tokyo Disco Music All Night Long

KAGAMIがこの世を去って今日で12年。私はDISCO TWINSの「Juicy Jungle feat. 吉川晃司」で彼を知ったので、その話はまた追々書こうと思っているが、その後WIRE 06でトップバッターとして出演していた彼らを見て、そこでかかっていた「Tokyo Disco Music All Night Long」に心を奪われたのだった。

なんとパワーに溢れた曲だろうか。サンプリングの並べ方を見ると、曲としては粗削り感もある。「緩急」どころか「急急」なのよね。とにかく自分の好きな音を全部詰め込んだって感じ。「寿司と焼肉とカレーとトンカツを一皿に乗せて、鳥の唐揚げをトッピングした」ような大人のお子様ランチ的な。だからフロアで聴いている人が否が応でもハイテンションになっちゃう、“踊らせる”曲である。

 

ジャンルとしてはテクノなんだろうけど、サンプリングの一つ一つが、都会のクラブの煌びやかや華やかさ、爆音の騒々しさのピースになっていて、なるほど確かに「Tokyo Disco Music All Night Long」というタイトルしかないな、と思ってしまう。ヴォコーダーの遊び具合も好き。

 

以前も書いたが、DISCO TWINSのせいで、大学のバンドサークルの自己紹介で「テクノが好きです」とか言ってしまったのだ。みんな「???」ってなるよ、そりゃ。

 

そういえばWIRE 06って中々始まらなかった思い出がある。プライドの巻き舌リングコールみたいな声のナレーションがずっっっっと煽っていて、滅茶苦茶引っ張っていたなあ。あの時の映像がどこかにあるはずなんだけど、さてどこへ行ったか…。

KAGAMIの死後に「Tokyo Disco Music All Night Long」をかける石野卓球