ガラパゴスからの船出

時代の潮流から随分外れた島に浮かぶ音楽ブログです。お気に入りの曲(2000年代後半が多め)の感想や好きな部分をひたすら垂れ流します。

TWO-MIX/JUST COMMUNICATION

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突然だが、私はガンダムをほとんど見たことがない。そんな私が唯一見ていたのが(ガンダムを知ったきっかけも)Gガンダムである。熱い展開、魅力あふれるキャラクター達、幼少の自分にもわかりやすいストーリー。毎週楽しみに見ていたものだ。

 

Gガンが終わり、始まったガンダムWは私の期待を大きく裏切ってくれた。「え、ガンダムなのに拳で戦わないの?」「なんで主人公あまり叫んだりしないの?」幼い私にはとてもヒイロが主人公だとは思えなかった。というかヒイロが名前だとわからず、「なんでこの主人公、ヒーローって呼ばれているんだろう。すごい冷めているのにヒーローって…」などと思っていた。きっと全てGガンのせいである。

 

そんなこともあり、いつの間にか私はガンダムWを見なくなっていった。そしてガンダムから随分早く足を洗ったのである。しかしよく覚えていたのが、OPの「JUST COMMUNICATION」。曲を担当するのはTWO-MIXという今や大御所ユニットだ。


このユニットが独特なのは、まず作詞と編曲者が永野椎菜氏で、作曲者が声優の高山みなみ氏というところ。大体こういうボーカル&キーボードのグループは、作詞がボーカルで作曲・編曲がキーボードというのがお決まりだ。しかし高山氏が曲を作れるためか、このクレジットで曲を出すことが多くなっている。こういう並びのユニットを私は他に知らない。

 

もっともこの「JUST COMMUNICATION」に関しては、作曲は馬飼野康二氏なので高山氏はボーカルに徹している。そしてTWO-MIXといえばオケヒの雨あられなのだが、まだこの曲ではそれが見られない。その代わり小室哲哉氏の影響が大きく、そこいらじゅうでKORG M1のピアノサウンドが鳴っている。前身のES CONNEXIONから始めて、まだまだ手探りで自分たちのスタイルを確立しようとしている時期だったのだろう。

 

この曲を聴いてから何年が経っただろうか。ふとTWO-MIXのことを思い出し、音源を集めるようになった。今年ベスト盤が発売されて高い売り上げを叩き出すなど、今でも愛されているユニットである。そして私もまた、彼らの復活を期待している一人なのである。