ガラパゴスからの船出

時代の潮流から随分外れた島に浮かぶ音楽ブログです。お気に入りの曲(2000年代後半が多め)の感想や好きな部分をひたすら垂れ流します。

2022-01-01から1年間の記事一覧

馬渡松子/デイドリームジェネレーション

リアルタイムもそうだが、夕方の再放送の果たした役割が大きいのだろう。我々の世代は大体『幽☆遊☆白書』のアニメを通ってきている。我が兄妹妹もテレビの前に勢揃いして、物語の始まりから終わりまで楽しませてもらったものだ。 そんなみんな大好き『幽☆遊☆…

MSC/Alergy feat.志人

ヒップホップといえばワルの華だ。オラついた兄ちゃんが攻撃的なリリックでディスとボースティングをぶちまける。そこには暴力的な空気が立ち込めているのだが、このMSCというクルーは、ただのワルとして語って終われない中毒的な魅力がある。 MSCは漢 a.k.a…

Lordi/Hard Rock Hallelujah

メタルといえば北欧、特にフィンランドのイメージが強い。多分私が初めて知ったフィンランドのバンドが、Mr.Lordi率いるLordiだ。 一度見たら忘れられない、地獄からやってきたインパクトのある見た目と、悪魔崇拝のような禍々しい世界観の楽曲、重厚なハー…

INO HEAD PARK/夢幻航路

「移動型テーマパーク」を掲げるINO HEAD PARKを初めて知ったのは、15年ぐらい前の地上波の深夜音楽番組だった気がする。INO HEAD PARKというバンド名は、彼らが初めてセッションをした日の飲み会の帰り、バンド名を決める時に歩いていたのが井の頭公園だっ…

安穂野香/NICE PEACE

私の人生を変えたお笑い番組は二つある。一つは「爆笑オンエアバトル」。そしてもう一つは「あらびき団」だ。 大学生時代、ふと深夜に新しいお笑い番組が始まると聞き、試しに見たのがこの「あらびき団」だった。記念すべき第1回のトップバッターとして出て…

SAWA/サムデイ

BGMが素晴らしいゲームを一本挙げろと言われたら、真っ先に私が挙げるのが「すばらしきこのせかい」だ。2007年にニンテンドーDSで発売されたこのゲームは、コレクション要素のあるバッジの能力をタッチペンで操る、爽快感のあるアクションが魅力のゲームだ。…

PSG/かみさま

2009年のヒップホップ界に衝撃を与えたアルバム「David」。リリースしたのはPUNPEE、5lack、GAPPERで構成された「PSG」だ。このグループの放ったアルバムは、ギャングスタでもなく押韻主義でもなくポエトリーでもなく、脱力的で摩訶不思議な魅力に包まれた異…

Hatebreed/This is Now

ラウド系のPV番組をぼんやり見ていた高校時代の私。その中でひと際骨太でカッコいいハードコアバンド「Hatebreed」を見つけてしまった。 イントロのリフからもう痺れた。ゴリゴリ系の力強いサウンドで、このフレーズだけで頭を振れてしまう。同じコードを弾…

エッちゃん(チェリッシュ)&ジュンちゃん/COOK・クッキング

もう30年前ぐらいの話になるんだけれど、「金子信雄の楽しい夕食」という料理番組が平日のお昼間に放送されていた。当時幼稚園児だった私がこの番組を見ることができたのは、たぶん水曜は午前中帰りとか何かで、その日だけ見れていたのだろう。幼少の頃故に…

川村ゆみ/Found Me

2008年に始まった「ペルソナ ~トリニティ・ソウル~」というアニメがある。「ペルソナ3」を原案としたオリジナルアニメだ。ペルソナプレイ済みの人からすると「ペルソナとは別物」らしいのだが、未プレイの私はすんなりと受け入れることができた。そしてそ…

ILL INSPECTA/Like Puppa San

ドイツというとテクノが熱いイメージがあるが、実はレゲエも盛り上がっていたりする。そんなドイツが生んだDJ、ILL INSPECTAの「Like Puppa San」を紹介したい。 この曲もスカパー深夜の洋楽垂れ流し番組で偶然見つけた曲で、ILL INSPECTA自体よく知らないの…

The Simple Carnival/Misery

いつ何で知ったかを覚えていない。でも当時の私にブッ刺さり、今でも聴き続けている曲、それがThe Simple Carnivalの「Misery」だ。 The Simple CarnivalはJeff Bollerというミュージシャンの宅録ソロバンドで、Boller氏一人で全ての演奏をしている。なので…

LOW IQ 01/WAY IT IS

名前にインパクトのあるミュージシャンで思いつくのが、この「LOW IQ 01」。しかもバンドではなくてソロアーティストだったりする。 LOW IQ 01こと市川昌之氏の曲に出会ったのも、やはりスカパー深夜のPV垂れ流し番組。知ったきっかけとなった曲は「WAY IT I…

Jazztronik/Love Tribe feat.Miss Vehna from Soul Trip! !

以前にも言ったように私はハウスミュージックが好物であるとともに、ソウルミュージックも好きだったりする。そのハウスとソウルが見事にマッチしたJazztronikなんかは、そりゃ好きにならずにいられない。 Jazztronikは作曲家でありDJでもある野崎良太氏によ…

コルネット(藤野かほる)/ありがとう

色んなゲームをやってきた私だが、「泣けるゲームは?」と聞かれたら、真っ先に挙げるのが「マール王国の人形姫」というRPGだ。といってもただのRPGではなく、要所々々でミュージカル調になり、敵も味方もボーカル曲を歌いだすという異色のゲームだ。旅の目…

MSTRKRFT/Easy Love

カナダ出身のエレクトロハウスグループ、MSTRKRFTに出会ったのはやはり深夜のPV垂れ流し番組。 私はテクノやトランスよりハウスミュージック が好きで、あのキラキラとしたシンセの音や、ミドルテンポの上で一定のリズムを刻むキック、踊り続けるベースライ…

JAPAN-狂撃-SPECIAL/朝日

何が凄いって、まずグループ名のインパクトよね。「狂撃」と書いて「くるう」と読むんだもの。それを「JAPAN」と「SPECIAL」で挟むという、特盛セット感。一目見たら忘れられないだろう。 そんな暴走音楽結社JAPAN-狂撃-SPECIAL(以下狂撃)は、わかりやすい暴…

中村瑞穂/夕焼けの空を飛べたら

5~15歳の11年間、私はヤマハピアノ教室へ通っていた。5~12歳はグループコース、10~15歳には個人レッスンも始めた。といってもろくに練習などせず、毎週ぶっつけ本番とばかりに通っていたから、全くもって上達した感じもなく、それでいて辞めることもなく…

ノリアキ/Father's Day

今日は父の日ということで、こんな曲を。 ノリアキといえば水野敬也の「後輩オーディション」で選ばれ、「デビュー」と「Unstoppable」を引っ提げてデビューした「引きこもりミュージシャン」である。特に「Unstoppable」は知名度が高く、ガリガリの青年があ…

KAORI./Tears Infection

時は2007年。深夜アニメというものを覚えた私が、シリアスでストイックな作品を探し求めていたあの頃、「Myself ; Yourself」(以下マイユア)と出会ってしまった。そもそもこの放送枠、School Daysの後枠だったわけで、その時点で変なニオイがプンプンしてた…

つのごうじ&ピタゴラス/ゴマゴマゴーマ

五星戦隊ダイレンジャーは、1993年に放送された戦隊モノで、中華をテーマに作られたオリエンタルな味付けが特徴だった。主人公も龍や麒麟などの中国の伝説の生き物をモチーフにしているし、格闘技は中国拳法だし、必殺技も全部漢字だし、主人公チームの博士…

Hayley Westenra/Prayer

Celtic Womanのメンバー、Hayley Westenraの「Prayer」という曲がある。「Odyssey」というアルバムに収録されているのだが、ARIKAと任天堂が作った「FOREVER BLUE」というゲームのBGMで、この曲が使われているのだ。 「FOREVER BLUE」というのはWiiで発売さ…

KAGAMI/Tokyo Disco Music All Night Long

KAGAMIがこの世を去って今日で12年。私はDISCO TWINSの「Juicy Jungle feat. 吉川晃司」で彼を知ったので、その話はまた追々書こうと思っているが、その後WIRE 06でトップバッターとして出演していた彼らを見て、そこでかかっていた「Tokyo Disco Music All …

ketchup mania/涙☆バキュームサウンド

ketchup maniaを知ったのは「PLEASE! MARRY ME!!」という曲がきっかけだったが、その後彼らの過去の音源を掘っていった結果、「涙☆バキュームサウンド」が大好きになった。 HIROの住んでいる部屋で撮影したPV。枕がヤバイことに… ポップ色強めのメロコアサウ…

奥華子/小さな星

奥華子氏(以下奥さん)を知ったのは、スカパーの深夜のPV垂れ流し番組で出会った「ガーネット」という曲だった。同氏の曲を掘り下げていくきっかけとなった一曲だったが、それ以上にインパクトを受けたのは、こちらも偶然聴いた「小さな星」だ。 他の曲と比べ…

Cyber Nation Network/GET MY FUTURE

「ビーストウォーズII 超生命体トランスフォーマー」というアニメがあった。トランスフォーマーシリーズのうち、コンボイがライオン、ガルバトロンが恐竜の姿になっているものであり、3Dであった前作と異なり2Dアニメとして放送されていた。正直話の中身は覚…

Creepy Nuts/だがそれでいい

Creepy Nutsを知ったのは、何かでR-指定のフリースタイルバトルを見たことがきっかけだった。不良やはみ出し者のアングラ文化が強いヒップホップから、まさか弱者のルサンチマンを柱に曲をリリースするユニットが現れるとは思ってもおらず、その屈折した心情…

女王蜂/待つ女

♪まーてどくらせど おまえはこなーいー という低くて艶っぽい声をスカパーのPV垂れ流し番組で聴いたのは、もう10年以上前のことだ。 9mm Parabellum BulletとかTHE BACK HORNとか、いわゆる歌謡ロックというジャンルの存在をよく聞くけど、ここまで濃厚な歌…

Status Quo/Burning Bridges (On and Off and On Again)

Status Quoというイギリスのハードブギバンドがいる。活動開始が1962年で、今年で結成60年という超大ベテランながら、今でもアルバムを出して精力的に活動しているレジェンドバンドだ。「Status Quo」というのは“現状維持”という熟語だそうで、まさにこのバ…

石野卓球/stereo nights

今も放送されているかは知らないが、スカパーの音楽チャンネルの番組で、ミュージシャンがゲスト兼司会となって、自分の好きなPVを紹介していくものがあった。丁度16年前の今頃に見た回では、スチャダラパーが出てきたのだが、そこで彼らが挙げていたPVのほ…