ガラパゴスからの船出

時代の潮流から随分外れた島に浮かぶ音楽ブログです。お気に入りの曲(2000年代後半が多め)の感想や好きな部分をひたすら垂れ流します。

ヒップホップ

電気グルーヴ×スチャダラパー/Twilight

石野卓球氏を知ってから、逆流するかのように電気グルーヴ(以下電気)のアルバムも掘るようになった。そんな中見つけたのが、電気とスチャダラパーのコラボである「Twilight」だ。 PVの意味はさっぱりわからない(誉め言葉) なんとまあキラキラした曲だろう。…

LOONIE/虹

バンドやグループというものは、メンバーチェンジや音楽性を変えながら、移り変わることが多い。このLOONIEというグループも、またその一つである。 彼らは元々90~00年代に活動していた、ミクスチャーロックバンドの麻波25(mach25)のメンバーであった。2004…

SOUL'd OUT/Starlight Destiny

私の一番好きなミュージシャンはSOUL'd OUTである。そしてSOUL'd OUTの中で一番好きな曲は「Starlight Destiny」である。つまり遍在する音楽の中で、最も愛する曲は「Starlight Destiny」になるわけだ。この曲の入っている「ATTITUDE」は最高の一枚だとも思…

I THE TENDERNESS/BRUSH UP

I THE TENDERNESS(通称ITT)を知ったのはMTV Japanの「FRESH FLASH」という、メジャーデビューしたばかりのミュージシャンをPVとともに何組か紹介する番組だ。 FEROSとU-KIの2MCによるヒップホップユニットであり、アングラ感漂うゴリゴリのラッパーというよ…

MSC/Alergy feat.志人

ヒップホップといえばワルの華だ。オラついた兄ちゃんが攻撃的なリリックでディスとボースティングをぶちまける。そこには暴力的な空気が立ち込めているのだが、このMSCというクルーは、ただのワルとして語って終われない中毒的な魅力がある。 MSCは漢 a.k.a…

PSG/かみさま

2009年のヒップホップ界に衝撃を与えたアルバム「David」。リリースしたのはPUNPEE、5lack、GAPPERで構成された「PSG」だ。このグループの放ったアルバムは、ギャングスタでもなく押韻主義でもなくポエトリーでもなく、脱力的で摩訶不思議な魅力に包まれた異…

ノリアキ/Father's Day

今日は父の日ということで、こんな曲を。 ノリアキといえば水野敬也の「後輩オーディション」で選ばれ、「デビュー」と「Unstoppable」を引っ提げてデビューした「引きこもりミュージシャン」である。特に「Unstoppable」は知名度が高く、ガリガリの青年があ…

つのごうじ&ピタゴラス/ゴマゴマゴーマ

五星戦隊ダイレンジャーは、1993年に放送された戦隊モノで、中華をテーマに作られたオリエンタルな味付けが特徴だった。主人公も龍や麒麟などの中国の伝説の生き物をモチーフにしているし、格闘技は中国拳法だし、必殺技も全部漢字だし、主人公チームの博士…

Creepy Nuts/だがそれでいい

Creepy Nutsを知ったのは、何かでR-指定のフリースタイルバトルを見たことがきっかけだった。不良やはみ出し者のアングラ文化が強いヒップホップから、まさか弱者のルサンチマンを柱に曲をリリースするユニットが現れるとは思ってもおらず、その屈折した心情…

D.O/WE ARE 練MUR feat.JASHWON,PIT GOb

10年以上前に放送されていた、TBSのバラエティ番組「リンカーン」でD.Oを知った人は、そこそこ多いのではないだろうか。私もその一人だったりする。 リンカーンの企画に「ウルリン滞在記」という、芸人が全く縁のない世界で一週間生活するという「世界ウルル…

The Avalanches/Frontier Psychiatrist

ここまで変態的なミュージシャンは他にいないのではないか。 もう15年以上前のこと。父がジャケット買いしてみたものの期待外れだったので、この曲が収録されているアルバム「Since I Left You」を私にくれた。よかったものではなく、自分が不必要な物を共有…

餓鬼レンジャー/火ノ粉ヲ散ラス昇龍

以前の記事にも書いた通り、私がハードなヒップホップに出会ったのは般若が最初だったが、そのすぐ後にスカパー深夜のPV垂れ流し番組で出会ったのがこの餓鬼レンジャー(以下餓鬼レン)である。 当時の般若はわかりやすいぐらいに不良々々したラッパーで(とい…

サマースノーサプライズ/SUPER STEREO

世界中に誇りましょう その胸騒ぎ サマースノーサプライズ(以下サマスノ)というラップグループがいた。バリバリのヒップホップというよりは、ポップなビートにラップを乗せるという感じの三人組だ。彼らに出会ったのは私が高校生の頃、やはり深夜のPV集番組…

Eminem/Rain Man

Eminemといえば最も成功した白人ラッパーだろう。「Lose Yourself」なんかはヒップホップを好きではない人ですら聞いたことがあるのではないか。しかし私の中ではEminemの代表曲といえばこの「Rain Man」なのだ。 当時の私はラップを聴いていた覚えはないの…

般若/理由

私がヒップホップと出会ったのはSOUL'd OUTだったが、ハードコアなラッパーの曲を聴いたのは、般若の「理由」が最初になる。 私はそれまでラップというものを全くといっていいほど聴かなかった。メロの構成がしっかりしていて、サビに向かって盛り上がってい…

SOUL'd OUT/Love, Peace & Soul

「一番好きなミュージシャンは?」と聞かれたら、私はSOUL'd OUTを挙げる。 SOUL'd OUTは一応ヒップホップのグループとして括られるのだが、R&B、ソウル、ファンク、ハウス、ロックなどの要素をサザンや小室系のJ-POPに落とし込み、新たなジャンルとして確立…