名前にインパクトのあるミュージシャンで思いつくのが、この「LOW IQ 01」。しかもバンドではなくてソロアーティストだったりする。
LOW IQ 01こと市川昌之氏の曲に出会ったのも、やはりスカパー深夜のPV垂れ流し番組。知ったきっかけとなった曲は「WAY IT IS」だ。
ハードな音作りと、手拍子をしたくなるようなシャッフルビートが特徴的な曲で、名前と同じで一度聴いたらなかなか忘れられなくなる名曲の一つだと思っている。
曲調としてはメロコアを感じるエモさが魅力で、明るすぎもせず、かといって暗すぎもしない情緒的な構成に仕上がっている。その秘密は歌詞にあって、全編英語なのでわかりづらいが、初めの一歩を踏み出す辛さと、でもそれに立ち向かっていくことの大切さを説く応援ソングなのだ。その不安と前向きな姿勢が混ざっているから、こういう曲調なんだとわかった時のスッキリ感ときたら。
市川氏は引き出しが多く、こういったノリノリのビートの曲もあれば、まっすぐに突き抜けていく爽快感のある曲もあるし、サビで急にテンポを落としてくる変化球も投げるので、根底にはメロコアがあるにせよ、メロコアをそのまま提供せずに独自のアレンジを加え、他ではマネできないような唯一無二の楽曲に仕上げてくる。それがLOW IQ 01の魅力だと思っている。
