ガラパゴスからの船出

時代の潮流から随分外れた島に浮かぶ音楽ブログです。お気に入りの曲(2000年代後半が多め)の感想や好きな部分をひたすら垂れ流します。

月村真由&北条麗華/ユビキリ

2007年の秋に「ご愁傷さま二ノ宮君」というアニメが放送されていた。主人公の下にサキュバスヒロインとツンデレお嬢様が押しかけてドタバタラブコメを繰り広げる…という、今では逆に新鮮なぐらいの王道アニメだったような気がする。たぶんちゃんと見ていなかったのであんまり話は覚えていないのだけれど、確か最終回でツンデレお嬢様をいつもニコニコとたしなめていた執事キャラがガチギレして、真剣な表情で主人公と殴り合いをしていた覚えだけはある。なんかそのギャップに「えっ、怖っ…」と思ったような。

 

しかしですね、このOP曲「ユビキリ」とED曲だけは脳裏に焼き付いているどころか、2024年現在も焼きたてホカホカでリピートしまくっているわけでしてね。

この曲は作詞・作曲家の三浦誠司さんのアニメデビュー提供曲でもある。冒頭からトランスっぽいシンセの音がタップリと聴こえてきて、弾けるようなスネアもクラップも元気いっぱいなラブコメの本編とすごく相性がいい(編曲はFuntaだけど)。全編通してシンプルなコードで構成されているのも、私好み。Bメロの二長調からト長調へ転調するところ、二人で声を合わせて「願いをかけたら」のあたりでゆったりと歌う所でうっとりしてしまう。

 

Bメロ~サビは意外にもマイナーコード多めなのに暗くならず、ちょっぴりセンチメンタルな乙女心を表しているかのようで、そこもこそばゆい。

 

そしてサビの最後の「ああハートがきゅっとなるような」の「きゅっ↑」っていう、ここですよ!月村真由(CV:門脇舞以さん)の歌い方!耳へ快感を与えてくれるのだから、さすがサキュバスですわ。

 

この曲にハマってから17年。今でもこのサキュバス達は、私の耳から離れてくれそうにない。