ガラパゴスからの船出

時代の潮流から随分外れた島に浮かぶ音楽ブログです。お気に入りの曲(2000年代後半が多め)の感想や好きな部分をひたすら垂れ流します。

Shakin' Stevens/I Might

Shakin' Stevensのアルバム11枚目にして、私が一番好きな作品「There Are Two Kinds of Music... Rock 'n' Roll」。アルバム一曲目の「Love Attack」で幼少の私の心は掴まれたんだけど、二曲目の「I Might」もノリがよくて大好きなのだ。

ネオロカビリー調のこの曲はクラップが軽快に鳴る、ご機嫌なナンバーだ。もうイントロのピアノの特徴的なリフからカッコいいのよね。なぜかMVには映っていないホーンセクションも、綺麗なコーラスも、全てのバランスが完璧。ラストには転調までして、盛り上がりが加速していく感じもgood。

 

何よりPete Hammondのプロデュースらしさ満点のリバーブをたっぷり効かせたStevensの甘い声が堪らない。MVでも足元をしょっちゅうカメラが映すぐらいダンサブルに踊ってくれる。つま先立ちまでしちゃってるもんね。

 

歌詞は「今夜君と恋に落ちるかもしれない」というロマンティックな言葉から始まる。「Love Attack」が官能的なものだったのに対し、この曲はひたすら相手に心を奪われて夢中になる、最初から最後まで甘い恋の歌に仕上がっている。

 

たった3分で、そして非常にシンプルな構成でノリノリにさせてくれる。こういう曲を上質なナンバーというんだろうなあ。