ガラパゴスからの船出

時代の潮流から随分外れた島に浮かぶ音楽ブログです。お気に入りの曲(2000年代後半が多め)の感想や好きな部分をひたすら垂れ流します。

戸松遥/Oh My God🖤

この曲は「猫神やおよろず」というアニメのEDテーマらしいのだが、そのアニメを見たことがないため完全に曲のみの感想となる。

 

どういう経緯だったか忘れたが、このアルバムを手に取って聴いた時にビビっときたのがこの「Oh My God🖤」という曲。

The Muffsをもうちょっとポップでキャッチーにして、それでもロックの気だるさがちょっとだけ残ったガーリッシュさ。こういう「お砂糖とスパイスと素敵な何か」っていう感じの曲好きなんだわ。コードも編成もシンプルなのに、耳の気持ちよいところをくすぐる多幸感が味わえる。戸松氏は今までもっとポップス寄りの曲ばかり歌っていたため、こういう音楽表現もできるのかと驚いた。

 

しかしこの歌詞といい曲調といい、どうにも私の好みに合いすぎているのが不思議に思った。そしてクレジットを見てわかった。

 

作詞:川瀬智子

作曲:奥田俊作

 

ブリグリじゃん!!!

 

いやそりゃハマるわけだ。といってもブリグリの世界観ではなくて、曲調や歌詞は明るめのTommy heavenly⁶なのよね。「きらめく綿菓子雲に想い出を映してナナイロのリボンをかけた」のあたりはもはやheavenly⁶を通り越してfebruary⁶に近い。

 

「誰にでもきっとあるわ」「何にも言わなくてもわかってくれるの」のガーリッシュさときたら…!洋画の日本語字幕を読んでいるような感じ。「Hey Baby…」なんてガーリッシュでティーンエイジな言葉を女の子に歌わせてカッコ良くさせるのなんて、日本で川瀬氏しかできないって。

 

そしてこのメロディーラインが奥田氏らしいのよ。どこがどう奥田氏らしいかと言われて説明できないんだけど、ファンならわかる奥田節。サビ終わりのギターのカッティングも好き。

 

ブリグリの二人は他ミュージシャンやアイドルに曲提供をしているが、その中で一番の名曲なんじゃないかと思っている。戸松氏も最大限にheavenly⁶を最大限にリスペクトして歌っている気がしてならない。化学反応といえるぐらいの相性の良さなのだ。