ガラパゴスからの船出

時代の潮流から随分外れた島に浮かぶ音楽ブログです。お気に入りの曲(2000年代後半が多め)の感想や好きな部分をひたすら垂れ流します。

BREMEN/Walkin',runnin',singin',fightin'

少し刺々しいジャケットではあるが、曲がポップなのがBREMENというグループ。1ボーカル&2キーボードというテクノやハウス系のダンスミュージックのユニットだ。

 

初めて見たのは熱唱オンエアバトルオフエアであったためフルで曲を聴けなかったのだが、当時テクノにハマっていた私はどうにも気になってしまった。そしてそこから一年後ぐらいに、偶然スカパー深夜のPV垂れ流し番組で再び出会い、音源を探し始めるといういつものパターンである。

 

そして手に取ったCDに入っていた、一番のお気に入り曲がこの「Walkin',runnin',singin',fightin'」だ。

ロッテのSPASHというガムのCMにも使われていたらしいので、懐かしの曲として認識している人もいるだろう。特徴的なシンセリフと手数の多いクラップ、そして明るいコード進行が夏を予感させる陽気なテクノポップに仕上がっており、ガムのイメージソングと言われれば納得がいく。ヴォコーダーで化工した声をコーラスに使っているのも、テクノらしくて良い。ボーカルのELYの出身もあるのか、少し沖縄テイストな部分もあったりする。

 

歌詞は英語がほとんどだが、所々日本語も入ってくる。この部分は特に伝えたい言葉だそうで、あえて日本語にしたのだとか。といっても曲調と同じく前向きな歌詞であり、ひたすらに前へ進んでいく強さが描かれている。

 

そして何よりELYの可愛さが光っている。しかしなぜかPVではちょっと変わった演出をするのがBREMENなのだ。この曲ではELYがモデルのようなスタイルの良さを見せながら、謎ダンスを踊ったりフラフープを披露したり、それ要るか?要素を見せてくれる。露出が多いのにイヤーマフラーをしているのも、意味がわからなくて面白い。他のPVでもキーボード二人がレコードを破壊するレベルの喧嘩をしたり、合成丸出しの世界で宇宙を飛んだりと、クセになる安っぽさが魅力(?)なのだ。

ちなみにElyは今、神奈川でボイストレーナーをやっているんだとか。