少し刺々しいジャケットではあるが、曲がポップなのがBREMENというグループ。1ボーカル&2キーボードというテクノやハウス系のダンスミュージックのユニットだ。
初めて見たのは熱唱オンエアバトル。オフエアであったためフルで曲を聴けなかったのだが、当時テクノにハマっていた私はどうにも気になってしまった。そしてそこから一年後ぐらいに、偶然スカパー深夜のPV垂れ流し番組で再び出会い、音源を探し始めるといういつものパターンである。
そして手に取ったCDに入っていた、一番のお気に入り曲がこの「Walkin',runnin',singin',fightin'」だ。
ロッテのSPASHというガムのCMにも使われていたらしいので、懐かしの曲として認識している人もいるだろう。特徴的なシンセリフと手数の多いクラップ、そして明るいコード進行が夏を予感させる陽気なテクノポップに仕上がっており、ガムのイメージソングと言われれば納得がいく。ヴォコーダーで化工した声をコーラスに使っているのも、テクノらしくて良い。ボーカルのELYの出身もあるのか、少し沖縄テイストな部分もあったりする。
歌詞は英語がほとんどだが、所々日本語も入ってくる。この部分は特に伝えたい言葉だそうで、あえて日本語にしたのだとか。といっても曲調と同じく前向きな歌詞であり、ひたすらに前へ進んでいく強さが描かれている。
そして何よりELYの可愛さが光っている。しかしなぜかPVではちょっと変わった演出をするのがBREMENなのだ。この曲ではELYがモデルのようなスタイルの良さを見せながら、謎ダンスを踊ったりフラフープを披露したり、それ要るか?要素を見せてくれる。露出が多いのにイヤーマフラーをしているのも、意味がわからなくて面白い。他のPVでもキーボード二人がレコードを破壊するレベルの喧嘩をしたり、合成丸出しの世界で宇宙を飛んだりと、クセになる安っぽさが魅力(?)なのだ。
ちなみにElyは今、神奈川でボイストレーナーをやっているんだとか。