ガラパゴスからの船出

時代の潮流から随分外れた島に浮かぶ音楽ブログです。お気に入りの曲の感想や好きな部分をひたすら垂れ流します。

girl next door/Seeds of dream

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一体どれほどの人がgirl next doorを覚えているだろうか。エイベックスが社運をかけて送り出したグループで、90年代のデジタルJ-POPの勢いを再び取り戻そうと言わんばかりに猛プッシュされていた。デビューから3カ月で紅白出場、出す曲は大体タイアップ、あっさりとレコード大賞新人賞受賞という凄まじい待遇は、当時ネットで「ゴリ押し商法」などと揶揄されていた。実際身近にgirl next doorを好きな人など見当たらず、気が付けば5年ほどで解散してしまった。しかしそんな彼女たちにハマった人間がここにいる。私は今までも言及しているように、こういった類のデジタルミュージックが大好物なのだ。

 

私がこのグループを知ったのは、「偶然の確率」というデビュー曲である。「あらびき団」という当時私がハマりまくっていたお笑い番組で、一カ月ほどタイアップのEDとして使用されていた。しかしながらその時はそこまで印象に残っておらず、そこから一年ほどが経ってスカパーのPV集で出会ったのが「Seeds of dream」という曲である。

いやあ喰らったのなんのって。ベースが隠れるほど凄まじく強気なキックドラム。ダンスミュージックにお決まりのM1ピアノ、左右に散らばるシンセ音、しっかりとエイベックスの音楽を継承し、当時の最先端の音で仕上げたのだろう。それでいてイントロのシンセソロからは今までにない新しさを感じるし、ボーカルの千紗氏の溌溂とした笑顔やキレの良いダンス、応援ソングともいえるほどの前向きな歌詞など、ヒットに必要な要素としての不易と流行が詰め込まれている一曲だ。

 

学生時代の私は、忘年会で「一年の出来事」みたいなものを、フリップ芸で披露したりしていた。スケッチブック一冊分のネタをカラオケが一段落した時にやった後、そのノリでなぜかこの曲を歌った。「その流れからなんでスムーズにガルネクに入れるんだ」と友人にツッコまれたことを今でも覚えている。