ガラパゴスからの船出

時代の潮流から随分外れた島に浮かぶ音楽ブログです。お気に入りの曲(2000年代後半が多め)の感想や好きな部分をひたすら垂れ流します。

Ceui/光と闇と時の果て

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随分寒い頃だった。2009年当時の私は、「空を見上げる少女の瞳に映る世界」というアニメを見つけた。見つけるだけ見つけて本編は見なかったのだが、EDには惹きつけられた。それがCeui氏の「光と闇と時の果て」だ。

本編を知らない私が言うのもおこがましいが、なんとまあ壮大な曲調だろう。最初聴いた時は、映画の主題歌で使われているのかと思ったぐらいだ。ケルト音楽を思わせる音階が所々で見られ、遥か遠い地を旅しているかのような雰囲気を醸し出し、Bメロの水滴音~サビのウィンドチャイムが雨上がりの太陽の光に包まれた景色をイメージさせる。たっぷりと溜めた後にバスドラが響き、キラキラと輝くサビへと向かう。視界一面に広がる大地の雄大さがこれでもかと耳に押し寄せてくる。今まで聴いたことのない類の曲だった。

 

「こんな曲を歌うミュージシャンがいるのか…。これは音源集めねば!」と考えた私は、それから収集を始めた。聴いてみれば全体的に落ち着いてはいるものの、四つ打ちの曲だったり、やたらポップな曲だったり、色々な一面があることがわかり、Ceui氏の表現力の多彩さを思い知らされたのであった。